大規模修繕工事 事例紹介 | ||||
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多摩ニュータウンI地区A団地において、平成15(2003)〜16(2004)年に行われた、第1回目(入居開始後11年5ヶ月目)の大規模修繕工事の事例を紹介します。 その特徴は以下のとおりです。 |
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◆約10年前に長期修繕計画の策定と棟別修繕積立金を改定、無借金工事発注を目指す ◆大規模修繕工事の検討開始から発注まで約1年、臨時総会2回(間に通常総会1回) ◆設計監理方式とCM方式により品質を落とさず工事費を大幅に削減 ◆外壁塗装に遮熱塗料を採用、躯体保護と外断熱効果を期待 |
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1 団地諸元 | ||||
棟数 | 7棟 | |||
戸数 | 160戸 | |||
入居開始 | 平成5(1993)年3月 | |||
構造・階数等 | 鉄筋コンクリート造 5〜6階建 陸屋根・一部搭屋 | |||
外壁仕様 | 吹き付けタイル・一部タイル | |||
床面積 | 15,003.05m2 | (登記簿による専有床面積合計) | ||
93.76m2/戸 | ||||
棟別修繕積立金 | 9,200円/月戸〜16,150円/月戸 (平均約11,900円/月戸) | |||
【棟別修繕積立金は平成8年の総会で、以前の約4倍強増額に改定】 | ||||
2 工事諸元 | ||||
請負金額 | 約1億6百万円 | (税込原契約額で変更工事および精算工事を含まず) | ||
約66万円/戸 | ||||
工事対象 | 工事種類 | 工事費割合(%) | ||
足場 | 16.4 | |||
下地補修・タイル | 2.9 | |||
洗浄 | 3.5 | |||
塗装 | 44.5 | 外壁に遮熱塗料を使用 | ||
防水 | 18.6 | 屋上防水の全面更新等は行わず | ||
シーリング | 6.4 | |||
その他 | 1.3 | 階数表示板取り替えなど | ||
総合仮設 | 2.0 | 現場事務所・仮設電話など | ||
諸経費 | 4.4 | |||
工期 | 平成16(2004)年8月〜12月 | |||
3 検討開始から発注までのスケジュール | ||||
上の表のPDFファイル | ||||
4 CM効果 | ||||
1)見積参加意向 総合請負会社17社+専門工事会社84社 2)見積提出会社 総合請負会社10社+専門工事会社47社(総合請負会社は下図A〜J社) 3)CMにより下図の青の額から紫色の額に低減(その他は辞退など) 4)ヒアリングによりD社とF社が僅差でD社に決定 |
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5 遮熱塗料について | ||||
遮熱塗料は、最近色々なものが出ています。特に、塗料数量が相当多くなるので施工時の数量管理が重要です。塗料メーカーにヒアリングするなどして慎重に検討しましょう。 遮熱塗料を使う主なポイントは以下のとおりです。 ◆遮熱効果により躯体の保護と、外断熱効果も期待できること ◆塗膜が厚く、微弾性があるため、多少の亀裂は表面に出ないことが期待できること ◆汚れにくさも備えていること ◆1液性で施工し易いこと(2液性の場合は現場での調合精度に懸念あり) ◆なお、単価は普通の塗料の倍以上〜しかしこれで修繕周期が多少伸びれば、年当たり工事費は同程度になり得る |
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